小学校国語3年 【「ほけんだより」を作ろう 】表現に着目し、自分の作文に取り入れる
熊本市立日吉東小学校 安藤愛日
本クラスは、学校での歯磨きコンクールで3位であった。そのため、保健の先生の「うちの学校の児童にもっと歯を磨いてほしいという。」思いを聞くことを通して、自分たちで実際に「ほけんだより」を作ろうという目標を持つ授業にしたい。
(1)シンキングツール使用のポイント
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①「展開①」でバタフライマップを使用する。バタフライマップを使用することで、主張が同じであるが、挙げられている根拠(事実)や伝え方の工夫が異なることを意識づける。
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②「展開③」でくまでチャートを使うことで、主張と自分たちが調べた根拠が結びついているか考え合うことができる。
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(2)題材についてポイント
本学級は歯磨きコンクールで校内3位であった。歯磨きの大切さを意識している児童が多い。そこで、養護教諭にお願いし、「歯磨きチェックカードで磨いていない児童がいることが分かった。歯磨きの大切さを伝えたい。ぜひ、3年3組のみなさんにお願いしたい。」という話をしてもらう。このことによって、児童に「ほけんだより」を書きたいという気持ちを喚起し、自ら「ほけんだより」を作り、配布したいという目標を持つことができる教材である。
2つの説明文を比較して読むため、表現の工夫に着目しやすい教材となっている。
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(3)授業全体の流れ
①導入
保健の先生の悩みを聞き、本校では歯を磨いていない児童がいることを知る。
保健の先生の悩みを解決するために、「ほけんだより」を作り、配布することを目標とする。
②「展開1」
「ほけんだより」を書くために、例として書かれた「ほけんだより」を読み比べ、説明の仕方の工夫を見つける。このとき、どちらの「ほけんだより」が伝わるか、討論ゲームをする。その中で、バタフライマップに書かれている根拠や、表現の工夫を教師がまとめていく。
③「展開2」
「どうして歯を磨かない児童がいるのか。」をグーグルフォームを使い、アンケートを取る。
アンケートの結果をもとに、どのような根拠を説明したら歯を磨く大切さが分かってもらえるか、3人グループで根拠を調べていく。このとき、本やインターネットを活用する。調べて分かったことを、くまでチャートに整理する。
④「展開3」
くまでチャートに整理したことをもとに、新しい3人グループを作り、どの根拠を活用すると説得力があるか説明し合う。
説得力があると思った根拠をもとに、理由を考え、「ほけんだより」を読む人が納得できるか考え合う。
⑤「展開4」
中に抜き出した根拠をもとに、「ほけんだより」を作り上げる。
グループで読み合い、納得できるか話し合う。
⑥終末
印刷し、配布した後に、感想をもらい、振り返りをする。
説明の仕方で学んだことも振り返る。